「東アジアの思想」という話-029
「東アジアの思想」という話-29 【前漢-3】(紀元前206年―紀元後(西暦)8年) 第13代平帝の時、新都侯に封じられた王莽(おうもう)によって、前漢は滅亡します。首都長安が、後漢(東漢)の首都洛陽の西にあたりますから…
「東アジアの思想」という話-29 【前漢-3】(紀元前206年―紀元後(西暦)8年) 第13代平帝の時、新都侯に封じられた王莽(おうもう)によって、前漢は滅亡します。首都長安が、後漢(東漢)の首都洛陽の西にあたりますから…
「東アジアの思想」という話-28 【前漢-2】(紀元前206年―紀元後(西暦)8年) 《官吏任用制度》 紀元前136年に、第7代武帝は五経博士を置き、儒学(儒教)を国教化しました。 それとともに、紀元前136年に、官吏養…
「東アジアの思想」という話-27 【『荘子』の思想的世界-6】 《井の中の蛙》 「井の中の蛙」は『荘子』「秋水篇」からです。「蛙」は、松尾芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」と同じ読み方です。 意味は、「燕雀安んぞ鴻鵠の…
「東アジアの思想」という話-26 【『荘子』の思想的世界-5】 《「明」》 雲外蒼天(うんがいそうてん)――雲の向こう側、遥か彼方は蒼い空です。 北冥の魚の鯤が、鳳(鵬)という鳥に変わり、南冥に羽ばたくとき一切が青になり…
「東アジアの思想」という話-25 【『荘子』の思想的世界-4】 《万物斉同》 〈万物斉同〉 荘子は、「万物斉同(ばんぶつせいどう)」と妄言しました。 この世の一切のものは「道」によれば等価――同じだというのです。 宇宙も…
「東アジアの思想」という話-24 【『荘子』の思想的世界-3】 《「道」とは何か》 〈老子の「道」と荘子の「道」〉 老子は「道」を定義できないものであり、名前すら定義できないとしました。 「道(みち)の道とすべきは、常の…
「東アジアの思想」という話-23 【『荘子』の思想的世界-2】 《荘子が目指したもの》 『荘子』は、今でこそ老荘思想の一つと考えられていますが、荘子自身がそう考えていたのかは疑問です。 『史記』では、荘子は「あらゆる学問…
「第三の視点」による倒叙記述(1)結論から伝える技術 【倒叙】 倒叙――「結論から先に伝えたほうが、相手に伝わりやすい」という話をしたいと思います。 要点は三つ。「倒叙」「第三の視点」「虚構サイン」です。見慣れない聞き慣…
「東アジアの思想」という話-22 【『荘子』の思想的世界-1】 《荘子》 道家の荘子は「そうし」と読みますが、孔子の弟子に曾子(そうし)がいるので、あえて「そうじ」と濁って読むのが文人のカッコイイ習慣です。 儒家の曾子が…
『易経』という話-1 【『易経』-1】 古の哲人の書が『易経』です。深遠な書は、憂いの瞳と和らいだ笑みの天才を現代に蘇らせます。 《『易経』の名義》 東アジアの思想の第一が『易経』です。本来の名前は単に『易』や『周易(し…
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