「東アジアの思想」という話-034
「東アジアの思想」という話-34 【三教】 三教とは、儒教・仏教・道教です。三教一致を諷する「三教図」という画題になっています。孔子・釈迦・老子が並んで描かれるなど、アブラハムの宗教では考えられない構図です。 ただし、儒…
「東アジアの思想」という話-34 【三教】 三教とは、儒教・仏教・道教です。三教一致を諷する「三教図」という画題になっています。孔子・釈迦・老子が並んで描かれるなど、アブラハムの宗教では考えられない構図です。 ただし、儒…
「東アジアの思想」という話-33 【仏教】 《中国の仏教》 仏教は、後漢初期には中国に流入していたようです。 儒教は現実的な教えですが、仏教は深遠です。教義も戒律も受け入れやすかったので、中央アジアに広がりました。 儒教…
「東アジアの思想」という話-32 【南北朝時代】 《南朝》 南に逃れた東晋のあとの、漢人の四朝(宋・南斉・梁・陳)を南朝と呼びます。対して、北朝(北魏・東魏・西魏・北斉・北周)は異民族です。 〈六朝〉 呉(三国)の首都は…
「東アジアの思想」という話-31 【清談】 《党錮の禍》 後漢の桓帝・霊帝のときに、党錮の禍(とうこのか)という事件がありました。儒者でもある官僚が、汚職まみれの宦官による専断を咎めたのですが、逆に弾圧されてしまったので…
「東アジアの思想」という話-30 【晋】 《西晋》(265年―316年) 魏(三国)に代わって、権臣司馬炎(武帝)が晋を建てます。首都は後漢・魏(三国)と同じく洛陽です。なお、平安京の左京(東京)は洛陽にたとえられ、今で…
「東アジアの思想」という話-29 【前漢-3】(紀元前206年―紀元後(西暦)8年) 第13代平帝の時、新都侯に封じられた王莽(おうもう)によって、前漢は滅亡します。首都長安が、後漢(東漢)の首都洛陽の西にあたりますから…
「東アジアの思想」という話-28 【前漢-2】(紀元前206年―紀元後(西暦)8年) 《官吏任用制度》 紀元前136年に、第7代武帝は五経博士を置き、儒学(儒教)を国教化しました。 それとともに、紀元前136年に、官吏養…
「東アジアの思想」という話-27 【『荘子』の思想的世界-6】 《井の中の蛙》 「井の中の蛙」は『荘子』「秋水篇」からです。「蛙」は、松尾芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」と同じ読み方です。 意味は、「燕雀安んぞ鴻鵠の…
「東アジアの思想」という話-26 【『荘子』の思想的世界-5】 《「明」》 雲外蒼天(うんがいそうてん)――雲の向こう側、遥か彼方は蒼い空です。 北冥の魚の鯤が、鳳(鵬)という鳥に変わり、南冥に羽ばたくとき一切が青になり…
「東アジアの思想」という話-25 【『荘子』の思想的世界-4】 《万物斉同》 〈万物斉同〉 荘子は、「万物斉同(ばんぶつせいどう)」と妄言しました。 この世の一切のものは「道」によれば等価――同じだというのです。 宇宙も…
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