「物を処分する基準」という話
引越や離別などでの《物を処分する基準》は、市場を鑑みた「ミニマム主義+保険」の物を残すことです。
ミニマム主義は、必要最低限のもので全てをまかなうことです。メリットは、掃除が楽(!)です。物があると、ホント掃除が大変ですからね。整理整頓も大変ですし、どこに何があったか分からないです……。
その点、ミニマム主義はすぐに見つかります。だってそれしかありませんから。しかしデメリットがあります。
ミニマム主義は、余裕がないとできないんですよ。
ですから「+保険」です。
さて、物は「37か月」で一度も使わない【不要品】であることが多いです。
3年+1か月=37か月です。長くても、だいたいこれぐらいのサイクルです。携帯電話の契約更新のように、2年でもライフ・サイクルは変化します。
基準を「13か月」で考えてみましょう。
・1年を超えて使わないものは、今後3年は使いません。保険として+1か月です。
・3年を超えて使わないものは、今後10年は使いません。保険として+1か月です。
「不要なものは捨てた途端に必要になる」と言われていますが、規定の保存期間を超えた反動(リバウンド)です。レンタルや代替品でも大丈夫でしょう。反動(リバウンド)でまた買っても、また同じ時間だけ使わないものです。困ったことに、その多くは日常生活に全く関係しません。
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「37か月」で一度も使わない【不要品】に対して、【必要品】は「日常生活で使用するもの」です。なお、使わなくても残すのが、【契約】や【想い出】です。
二度と手に入らないような物、二度と作ることができないような物は、残しましょう。特に、自分のために作ってくれた物や、贈ってもらった物は大切にしたいものです。
大切な人からの手紙や、お客さんからの感謝のメッセージなどは誰でも残しているものです。メールで送られたものであれば、プリントアウトしてファイルしておきましょう。叱咤激励されたものも同じです。
日記やアルバムもそうですね。画像データは写真に残したほうが長持ちします。
別れた恋人の……ですか?
趣味性の高いものは個人判断です。#joke
けれどHな写真や動画などはすぐに処分しましょう。そもそもそうしたことは頭の中で楽しむものです。目に焼き付けないのなら、リベンジポルノを予定しています。
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本やCD・DVD・Blu-rayの場合も同じです。
収集家であれば別ですが、有名であっても読み直さない本は、図書館や古本屋行きですね。新品や中古でもう一度買える物品や、安易に借りて利用できる物品は、基本処分して大丈夫です。
「お金を出してどうにかなるものは処分して良い」
逆に、市場に少ない物品や、探すのに時間が必要なものは、読まなくても残しておくべきです。
「自分の人件費が一番高い」のですから。
人生は時間制です。
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課題が多いのは本ですね。かさばりますし、重いです。加えて、古本屋に出しても単価は知れています。
考え方として、「本=頭の中」です。
「君の本棚に並ぶ本を教えてごらん、君が何を考えているか当てて見せよう」
cf.
「普段、何を食べているのか教えてごらん、君がどんな人間だか当てて見せよう」
ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン
本の処分は大変ですが、判断する場合は、直感で大丈夫です。
《物を処分する基準》
「すぐに手に入らないもの」=「金銭的な問題を含み、探すのに時間や労力が必要なもの」は残す。
1.【流通有_一般】流通があり、すぐに手に入る→〈処分〉
2.【流通有_NG】流通があるが、すぐに手に入らない→【要】
3.【流通無_NG】流通しておらず、すぐに手に入らない→【要】
4.【希少有_一般】希少価値はあるが、すぐに手に入る→〈処分〉
5.【希少有_NG】希少価値があり、すぐに手に入らない→【要】
6.【希少無_NG】希少価値はないが、二度と手に入らない→【要】
7.【不可解】なんとなく残しておきたい→【要】
8.【装飾】とりあえず残しておきたい→【要】
《物を処分する基準》は、市場と連動しています。
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