「東アジアの思想」という話-023
「東アジアの思想」という話-23 【『荘子』の思想的世界-2】 《荘子が目指したもの》 『荘子』は、今でこそ老荘思想の一つと考えられていますが、荘子自身がそう考えていたのかは疑問です。 『史記』では、荘子は「あらゆる学問…
「東アジアの思想」という話-23 【『荘子』の思想的世界-2】 《荘子が目指したもの》 『荘子』は、今でこそ老荘思想の一つと考えられていますが、荘子自身がそう考えていたのかは疑問です。 『史記』では、荘子は「あらゆる学問…
「第三の視点」による倒叙記述(1)結論から伝える技術 【倒叙】 倒叙――「結論から先に伝えたほうが、相手に伝わりやすい」という話をしたいと思います。 要点は三つ。「倒叙」「第三の視点」「虚構サイン」です。見慣れない聞き慣…
「東アジアの思想」という話-22 【『荘子』の思想的世界-1】 《荘子》 道家の荘子は「そうし」と読みますが、孔子の弟子に曾子(そうし)がいるので、あえて「そうじ」と濁って読むのが文人のカッコイイ習慣です。 儒家の曾子が…
『易経』という話-1 【『易経』-1】 古の哲人の書が『易経』です。深遠な書は、憂いの瞳と和らいだ笑みの天才を現代に蘇らせます。 《『易経』の名義》 東アジアの思想の第一が『易経』です。本来の名前は単に『易』や『周易(し…
「あまり一生懸命になるな」という話 何事も必至になるというのは大切なことです。 でも、あまり必死になり過ぎるというのもいけないことです。 「一生懸命(いっしょうけんめい)」という言葉は、もともと「一所懸命(いっしょけんめ…
「東アジアの思想」という話-21 【春秋十二列国-1】 《宋(春秋)》 〈宋の成り立ち/亡国の遺民〉 殷の帝辛(ていしん)には、兄が二人いました。微子啓(びしけい)と微仲衍(びちゅうえん)です。 帝辛は、美女妲己(だっき…
【「沈黙」という話/「東アジアの思想」という話】リスト(16+36+号外1) こちらがオススメです♩ 「沈黙」という話-4【ザ・ミッション】 「沈黙」という話-004 ***** 興味を持たれたなら、きちんとした本を読ん…
「東アジアの思想」という話-20 【春秋五覇-1】 《斉の桓公》 〈管仲〉 『老子』の「大道廃れて、仁義有り」に似たようなことを言った賢人がいます。春秋時代の斉の管仲(かんちゅう)です。 「倉廩実ちて礼節を知る。衣食足り…
「東アジアの思想」という話-19 【『老子』の思想的世界-5】 《「道」の比喩》 正統儒家の考え方を完全に否定したのが、『老子』第18章です。 「大道(たいどう)廃(すた)れて、仁義(じんぎ)有り。智慧(ちえ)出(い)で…
「東アジアの思想」という話-18 【『老子』の思想的世界-4】 《「道」とは何か》 老子や荘子の思想は、道家思想です。「道」について述べています。 〈一般的な「道」〉 私たちが普段使う「道」は、単純に道路のことです。転じ…
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