「見晴らしのよい場所」という話(bad-side-4)
果たして、見晴らしのよい場所に何があるのでしょう?
初めて立つと、孤独です。
見晴らしのよい場所には、何もありません。
けれど、まったく何もない訳ではなく、(見つけようとしない限りは)何もないということです。そして、決して孤立している訳ではありません。
本質を知らない人は孤独を恐れるのですが、そもそも「知恵ある人」“Homo sapiens”は孤独です。ヒトは動物です。動物は群れます。故にヒトは孤独を恐れます。しかし、人は生まれる時も死ぬ時も一人です。
だからこそ、人は人間(じんかん)——世の中をつくり暮らします。
孤独と、孤立を、いっしょにしないことです。
誰も傷つけたくないから、一人でいるときがあります。たまたま一人になってしまうときだってあります。英語では“Left alone”と言います。
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「レフト・アローン」というジャズのスタンダード・ナンバーがあります。作詞はビリー・ホリデイ。作曲は彼女の伴奏者だったマル・ウォルドロン。残念ながら彼女の歌声は残っていません。とても哀しい歌です。
後年、マル・ウォルドロンはこの曲について友人に語っています。
確かに彼女が亡くなって悲しかった。それは本当。けれどその悲しみをそのままにしていいのかい? 一人残されたのは事実だ。“Left alone”——たまたま一人になってしまった。それだけのこと。彼女のかわりが私だったかもしれない。“Left alone”は“Leave me alone”(放っておいてくれ)じゃあない。いつまでも悲しむものじゃあない。たまたま一人になってしまったなら、たまたま一人になってしまった人と出会えばいい。そうだろう?
そういえば、兵庫県芦屋市に“Left alone”というジャズのライヴハウスがありま。こちらの広東料理は美味です。一度お試しあれ。
“Left alone”
http://www.left-alone.jp/index.html
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孤独を理解できない小人は、孤独を愛する人間を孤立させようとします。
そこが自分にとって相応しくない場所なら、逃げましょう。
逃げるのは負けじゃあない。たとえそれが正解でなくても、最後には向かい合わなければならない問題だとしても、今、戦って負けるよりマシ。どの道、結論を出さなければならない時が来る。その時、最後の最後で勝てば良い。
— 門松一里 (@ichirikadomatsu) November 7, 2017
逃げるのは負けじゃあない。たとえそれが正解でなくても、最後には向かい合わなければならない問題だとしても、今、戦って負けるよりマシ。どの道、結論を出さなければならない時が来る。その時、最後の最後で勝てば良い。
『論語』「里仁」に、「徳孤ならず必ず隣あり」とあります。必ず、解ってくれる人があらわれます。それに、不正を行うところにいては蟻のように踏み潰されてしまうかもしれません。#blackjoke
さて、見晴らしのよい場所ですが、常に移動します。それにあわせて自分も移動する必要があります。そして、移動することで新しい何かを見つけます。
それが何かですって? それを見つけるのが人生の楽しみの一つです。教えるのは簡単ですが、最初の一つは必ず自分自身で見つけましょう。ヒントは、書きましたよ♩
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