『ブラキストンライン(セイレーンⅡ―ⅲ)』シナリオ

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『ブラキストンライン(セイレーンⅡ―ⅲ)』シナリオ
“Blakiston’s Line”

 加藤翼は上津屋了と別れ、一人ホテルでシャワーを浴びていた。翼の身体には射創の傷痕がある。翌日会社に行くと名鳥羽部長に呼び出しを受けた。以前神戸にいたときにエル・ヴェ・マテリエルの産業スパイだと疑われ、あげくにリベンジポルノとして映像をネットに公開されているのを知られたためだった。上司のセクハラを映像に撮って逃げていると、警官が翼に任意同行を求めた。上津屋が、警察に名前を改める前の「橘翼」に問題があると通報したためだった。函館B警察署の蓮台野警部に暴行を受けた翼は、神戸裁判所に確認を取った法円坂副署長と八犬署長によって解放された。病院で手当てを受けた翼は、証拠隠滅のため銃殺されそうになったときに助けてくれた友人の茶泉ひろみ医師に、恋人の墨月信行弁護士と明日の食事に誘われた。会社に戻る途中、墨月から電話がありエル・ヴェ・マテリエルとの示談が受け入れられたことを告げ、神戸を離れられないのだと伝えた。しかしメシタマイヤCEOから連絡があり、解雇を通告されてしまう。翼が開発したツールを使うなら使用料を支払うよう伝えるが、メシタマイヤは名鳥羽のツールを使うから不要だという。セルベルス証券神戸の栗原に連絡を入れると、欧州でメシタマイヤの株が売られているのが分かった。墨月がインサイダー取引を行ったらしい。資金の運営を任せていた翼は、まとまった金を受け取った。エル・ヴェ・マテリエル側の翌檜銀二弁護士から連絡があり、示談が凍結されたこと、殺し屋が雇われたことを伝えた。警護も派遣されたが、調査のため接触はできないという。酒場で知り合った長藻秋詠かとも思うが違うらしい。見えない警護に守られ、ひろみとのデートを楽しんだ翼が翌日秋詠に連絡すると交通事故で亡くなったという。一人で酒を飲んだ帰り、翼は金に困った上津屋に刺されてしまう。警護の手配で翼はまたも生き残るのだった。

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『セイレーンI』
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『セイレーンII[新装]』
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『壊れたカーソル(セイレーンII―ii)』
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※文庫本【58】頁(41文字17行)
※ペラ【153】枚(200字詰め)

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