『アン・レシピエント』シナリオ

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『アン・レシピエント』シナリオ
“Private-Eye”

 神戸のしがない探偵谷崎が旧友山崎の不幸を知り、通夜にかけつけた。若き未亡人の夏歩は、谷崎名義の一千万円の領収証を見せ、山崎が借りていたのであれば谷崎に返済したいのだという。心当たりのない谷崎は「谷崎」を探す依頼を引き受けるのだが、知人の移植コーディネーター新谷と再会する。谷崎は優秀なコーディネーターだったが、予測できない拒絶反応からレシピエントを死なせてしまった過去があった。一方で、臓器移植の権威風吹教授が更迭され、派閥に属していた仁科医師が進退窮まり、臓器売買合法化のグループに接触する手筈を谷崎に依頼していた。無事に片づけた谷崎だが、新谷の罠にはまって殺されてしまう。実は夏歩の妹麻美がその犠牲者だった。度重なる拒絶反応の麻美に自分を殺してくれとまで言われた恋人の新谷と姉の夏歩の復讐が果たされた。だが、谷崎の能力が欲しい新谷は一計を案じて谷崎を助け、ふたたび移植コーディネーターへ迎え入れるのだった。

※読切(シナリオ)
※文庫本【53】頁(41文字17行)
※ペラ【133】枚(200字詰め)

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