『影切譚』シナリオ
“shades-one-shot”
邪悪な肆象(シショウ)教の信者に劉麗櫻(リュウレイオウ)がさらわれそうになった。二人で旅をしていた貳影(ジエイ)は、鬼方士(キホウシ)が止めるのも聞かず、無理に助けた。そのため、貳影にはその名の通り影が二つあり、鬼方士は鬼(亡霊)で影がないのがバレてしまった。村人に奇異の目で見られる二人だったが、麗櫻が助けられた礼に家に案内した。祖父は険のある目差(まなざし)だったが、良く当たる風水師で近隣の村村では有名らしい。その夜、歓待していた麗櫻は、蒼い影にされた貳影の恋人劉碧麗(リュウヘキレイ)の姿を見て驚いた。祖父が眠り、食後のお茶をいれた麗櫻は、助けてくれた恩返しに、碧麗を元に戻してもらうように祖父に頼んでくれると約束した。夜の来訪者があり、裏門に行く麗櫻を見送った二人だったが、食事に盛られた痺(しび)れ薬が効いて動けなくなってしまった。祖父には《吸血鬼(キュウケツキ)》が憑依しており、その正体は八卦転生の秘術を失敗した肆象教の神父だった。再び六四卦転生で完全な存在になろうとする神父だが、二人は先に飲んでいた解毒剤で動けるようになっていた。不死を約束された信者が襲いかかり、鬼方士の首が飛んだ。貳影が次々と武術で敵を倒した。死んだはずの鬼方士も《吸血鬼》のように倒れた信者の生き血をすすっていた。鬼方士は魂だけの存在で、人形機関(ひとかたからくり)が生き血を欲しがるのだという。そうまでして生きるのは哀れだと言う麗櫻に、鬼方士が現し世を見せてやると言い、悪夢を覚めさせた。両親が、大病をした麗櫻を助けるため、教団の信者になり生命を投げ出した事を知る。麗櫻の願いで、貳影の力が向上し、肆象教の神父が倒された。神父がいなくなって安心した村人は、麗櫻までも奇異とした目で見ていた。亡き祖父の跡を継ぐべく鬼方士から風水を学び、そのかわり血を与える約束をして、貳影の恋人を元に戻す旅に加わる麗櫻だった。
※巻末に設定資料を添付しています。
※読切(シナリオ)
※文庫本【49】頁(41文字17行)設定資料含む
※ペラ【101】枚(200字詰め)設定資料含まず
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『影切譚』シナリオ
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