『七草譚』シナリオ
赤穂の討ち入らなかった「生き残り」の末裔は、惨めなものだった。余順三郎有成(あますじゅんざぶろうありなり)は、些細なことで立腹して、破綻してしまう。息子の儀右衛門(ぎえもん)は、隣の姫路藩の方野家にもらわれ、名前を改め、方野二郎安内(かたのじろうやすない)となっていた。
廣川俊三郎の後処理のために「慎み」となった安内に、そこまでしなくても良いと、幼い妻の珠は言うのだった。
身重の珠を家において、安内は鍛練をつづけるが、蓮台野空蝉(れんだいのうつせみ)が襲われている現場に出くわす。
空蝉の「文を届けてほしい」という言葉から、家に連れて帰り、藩医の神戸小五郎(かんべこごろう)に内緒で手当てしてもらう。
大切な〈文〉らしいので神戸が、廣川に届けようとする。安内が供につくが、空蝉を襲った一味に〈文〉を盗まれてしまう。
一方、〈文〉を手に入れた一味の田宮龍膽(たみやりんどう)は、廣川に届けるが、逆に討たれそうになる。
龍膽の兄の田宮左衛門(たみやさえもん)は、安内の父とも因縁があるらしく、安内の妻と腹の子を殺し血屋敷にしてしまった。
すべてを知っているはずの廣川は何も語らず、安内に復讐をあおり、江戸に行かせた。
※読切(シナリオ)
※文庫本【32】頁(41文字17行)
※ペラ【74】枚(200字詰め)
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『七草譚』シナリオ
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